マガジンのカバー画像

あさひまち物語〜文化と風景〜

17
朝日町出身の大学生 笹島唯さんによるnoteまとめ 朝日町の伝統的な文化や産業、そして地域活性に対する想いに関する記事を書いてくださっています。
運営しているクリエイター

#宮崎境海岸

#4 灰付けわかめの特徴と、漁協組合長水島洋さんの想い

2021.06.20 初めに こんにちは、ささです! 前回は、わかめ採りから出荷までの流れを紹介しました。 今回は、灰付けわかめの特徴と、漁協組合長の水島洋(みずしまひろし)さんの想いを紹介します。 豊かな磯の香りと、濃い緑色をしているのが、灰付けわかめの特徴です。 朝日町漁業協同組合員の方によると、灰付けをすることで、わかめのあくが抜けて、より良い香りと味わいになるそう。 では、灰付けわかめの商品としての特徴を見ていきましょう。 灰付けわかめのパッケージ 取材に

#3 わかめ採りから出荷まで

2021.06.11 初めに こんにちは、ささです! 前回は、灰付けわかめの歴史と収穫条件について紹介しました。 今回は、わかめ採りから出荷までの一連の流れを紹介します。大まかな流れは、以下の通りです。 わかめを採る→さばく→灰をまぶす→干す→回収(ここまでを1日で行う) →袋詰め→出荷 これを踏まえて、具体的な作業内容について、さっそく見ていきましょう! <1章 わかめの採り方> わかめ漁へは、朝の6時ごろ出ます。収穫には、通称「風車」という道具を使います。長い

#2 灰付けわかめの歴史と収穫条件

2021.05.31 初めに こんにちは、朝日町に伝わる文化を取材している、笹島唯(ささ)です! 取材活動を始めた経緯については、この記事を読んでみてください。 今回は、「灰付けわかめ」の歴史と収穫条件についてご紹介します。灰付けわかめとは、採れたてのわかめを藁灰にまぶして、天日干しにしたもの。これは、朝日町宮崎地区に昔から伝わる伝統文化の一つです。 『朝日町誌歴史編』(※1)によると、灰付けわかめは、「明治以来の特殊精製を誇り、名産としての評価を得ている」という記述