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あさひまち物語〜文化と風景〜

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朝日町出身の大学生 笹島唯さんによるnoteまとめ 朝日町の伝統的な文化や産業、そして地域活性に対する想いに関する記事を書いてくださっています。
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#想い

#12 あさひまち物語のこれまでとこれから ー地域を元気にする仮説ー

2021.12.15 こんにちは!ささです。今回は活動を始めたきっかけ、1年半以上前から考えてきたあさひまち物語の活動の根幹となる仮説と想い、実際に活動をしてみて感じたこと、そして今後の展望をまとめてみました。地域と文化に眠る可能性や、私がどんなことを想いながら活動をしているのか、少しでも伝わると嬉しいです。 活動を始めたきっかけ 大学3年の時、大学の友人達と自分の地元について紹介し合ったことがきっかけとなりました。自然の豊かさとともに、名前を知っている特産品や芸能につい

#11 バタバタ茶生産者平木利明さんの想い

2021.10.26 初めに こんにちは、ささです!前回は、バタバタ茶の製造方法と朝日町で生産されるようになった経緯について紹介しました。 今回は長年バタバタ茶の生産に関わっておられる、朝日町商工会の平木利明さんが持つ想いについてまとめました。バタバタ茶の魅力や製造している中で難しいことなど、普段は聞くことができないような内容もあるかと思うので、ぜひ楽しみながら読んでいただけると嬉しいです! 平木利明さん 取材には、朝日町商工会(以下、商工会)さんとバタバタ茶伝承館

#10 バタバタ茶製造と朝日町生産の経緯

2021.10.12 初めに こんにちは、ささです!前回は、お茶の分類の中でバタバタ茶はどのような位置付けなのか、このお茶の歴史や特徴について紹介しました。 今回は実際の製造方法と、朝日町でバタバタ茶が生産されるようになった経緯を紹介していきます。前回の記事の中で、もともと朝日町ではお茶を生産しておらず、外から仕入れていたというお話をしました。朝日町でどのようにして生産されているのか、これまでどのような道のりを歩んできたのかについて、ぜひ注目しながら読んでいただけると嬉

#9 お茶の分類とバタバタ茶の特徴

2021.09.27 初めに こんにちは、ささです!今回は新シリーズとして、バタバタ茶について紹介していきます。朝日町にゆかりのある方ならよく耳にし、実際に飲んだことのある方も多いのではないでしょうか?この記事では、多くあるお茶の種類の中でバタバタ茶はどのような位置付けなのか、このお茶の歴史や特徴についてまとめています。 意外と知られていない内容もあるかもしれないので、楽しんでいただけると嬉しいです! 取材には、朝日町商工会さんとバタバタ茶伝承館さんにご協力いただき、

#8 地域と文化の可能性

2021.08.24 こんにちは、ささです!自己紹介でも少し紹介しましたが、地域と文化に対する私の考えを少し深ぼってみたので、今現在行っている取材活動と絡めてお話していきます。 私は、文化の喪失による地域コミュニティ崩壊を防ぐため、文化の記録と発信活動を行っています。 文化遺産国際協力コンソーシアムによると、「文化遺産はその文化を共有する集団の歴史・伝統・風習などを集約した象徴的な存在です。そこに属する人々にとって、何ものにも代え難い時空を超越した存在であり、世界の他文

#7 大久保中秋さんの経歴と想い

2021.08.02 初めに こんにちは、ささです!前回は、泊鉈について紹介しました。 今回は、大久保中秋さん(以下、大久保さん)の経歴や想いについて紹介していきます。朝日町で唯一の泊鉈生産者である、大久保さんの人柄に触れることができます! 取材には、大久保製作所さんにご協力いただき、一部写真は朝日町観光協会の上澤聖子さんからご提供いただきました。 <1章 これまでの経歴> 大久保さんは、朝日町桜町の大久保製作所で鍛冶屋として働いています。なんと今年90歳で、75

#4 灰付けわかめの特徴と、漁協組合長水島洋さんの想い

2021.06.20 初めに こんにちは、ささです! 前回は、わかめ採りから出荷までの流れを紹介しました。 今回は、灰付けわかめの特徴と、漁協組合長の水島洋(みずしまひろし)さんの想いを紹介します。 豊かな磯の香りと、濃い緑色をしているのが、灰付けわかめの特徴です。 朝日町漁業協同組合員の方によると、灰付けをすることで、わかめのあくが抜けて、より良い香りと味わいになるそう。 では、灰付けわかめの商品としての特徴を見ていきましょう。 灰付けわかめのパッケージ 取材に

#3 わかめ採りから出荷まで

2021.06.11 初めに こんにちは、ささです! 前回は、灰付けわかめの歴史と収穫条件について紹介しました。 今回は、わかめ採りから出荷までの一連の流れを紹介します。大まかな流れは、以下の通りです。 わかめを採る→さばく→灰をまぶす→干す→回収(ここまでを1日で行う) →袋詰め→出荷 これを踏まえて、具体的な作業内容について、さっそく見ていきましょう! <1章 わかめの採り方> わかめ漁へは、朝の6時ごろ出ます。収穫には、通称「風車」という道具を使います。長い

#2 灰付けわかめの歴史と収穫条件

2021.05.31 初めに こんにちは、朝日町に伝わる文化を取材している、笹島唯(ささ)です! 取材活動を始めた経緯については、この記事を読んでみてください。 今回は、「灰付けわかめ」の歴史と収穫条件についてご紹介します。灰付けわかめとは、採れたてのわかめを藁灰にまぶして、天日干しにしたもの。これは、朝日町宮崎地区に昔から伝わる伝統文化の一つです。 『朝日町誌歴史編』(※1)によると、灰付けわかめは、「明治以来の特殊精製を誇り、名産としての評価を得ている」という記述

#1 自己紹介と活動のきっかけ

2021.05.27 <自己紹介>初めまして、富山県朝日町出身の笹島唯(ささじまゆい)です。 現在、神戸市外国語大学国際関係学科4年で、ドイツ語学習や模擬国連活動に日々取り組んでいます。また、オーストリアへ1ヶ月間留学していました。2021年4月からは大学を1年間休学し、地元朝日町に伝わる伝統文化について取材しています。 留学と休学中の活動とのつながりについては、この記事をご覧ください。 今回は、なぜこの活動をしようと思ったのか、どんな活動をしていくのかを紹介していきま