学びあい・助けあい・好きがみつかる!「みんまなび」
朝日町には、昨年10月から㈱博報堂と連携して行っている事業のひとつに「みんまなび」があります。
今回は、10月で1周年を迎える「みんまなび」のサービス開始当初から携わっている役場「みんなで未来!課」の水島主事に詳しく話を聞いてみました。
みんまなびとは
ーまず、「みんまなび」のことを知らない人に向けて「みんまなび」がどういった事業なのか教えていただけますか?
「みんまなび」は、学校教育では学ぶことができない学びの場を提供するサービスで、コミュニケーションアプリLINEを活用し、コミュニティで創る学びあいプラットフォームです。2022年10月から、新しいサービスとして実証実験をスタートしており、「学びあい・助けあい・好きがみつかる!」をテーマに、地域・企業・町に縁のある方々がサポーターとなって、自分の持つスキルや知識を子供たちに教える場として開催しています。また、子供たちの新たな興味・関心の創出や、学びを広げる・深める場であり、新たな子供たちの居場所にもなっています。
子供たちの学びの可能性や選択肢の拡充を目指すとともに、世代を超えた関わり合い・コミュニケーションを通して、地域に根付く共助文化の活性化に繋げる事業です。
ー「みんまなび」は朝日町と博報堂さんが協力してできた事業であると聞いていますが、どのような経緯でできたのでしょうか?
朝日町にはみんなで助け合う「お互いさま(共助文化)」の気持ちがあります。この共助文化を教育や学びの場に活用できないか。また、令和4年度にデジタル田園都市国家構想推進交付金を採択されたことで「共助文化」+「デジタル」で学びたいニーズに対して住民や民間企業の教えたいニーズを活用して、様々な学びの場を実現できないかというところから町と㈱博報堂が一緒となり、「みんまなび」という形になりました。
ー現在、私自身も運営に携わらせていただいていますが、そういった経緯があったのですね。
ー「みんまなび」は、今年7月にリニューアルオープンした朝日町立ふるさと美術館での開催も8月から始まりました。美術館で開催するにあたって、きっかけはありましたか?
令和5年度に新設されたこども家庭庁の「こどもの居場所づくり支援モデル事業」の実施に伴い、その支援モデル事業の公募があったたことから美術館を新たな子供の居場所として事業を申請し、採択を受けたことから美術館での「みんまなび」がスタートしました。
ーそれぞれの場所における強みがあるということですね。みんまなびにおけるコンテンツの提供はどのように実施しているのですか?
コンテンツの提供については、町民・企業・町に縁のある方々がサポーターとなり、開催しています。
町民の方には趣味や特色を生かしたモノや個人で経営されているお店の特色を生かしたコンテンツを、企業・事業者の方には子供向けに行っている既存の事業や仕事・職種に関連したコンテンツを提供していただいています。
令和4年度は、全30回の講座を開催し、のべ280名の小学生が参加してくれました。
ー多くの児童が参加されているのですね。コンテンツの内容は例を挙げるとどういったものがありますか?
図書館コンテンツでは、「バルーンアート体験講座」、「メタバース体験講座」、「速く走るための靴の選び方講座」、「茶道体験講座」など。
美術館コンテンツでは、「自然の資源を使ったモノづくり」、「美術館で開催されている特別展とのコラボ講座」、「テレビ番組の制作にチャレンジしてみよう!」などのコンテンツが実施されています。
ー学校では学べないようなコンテンツばかりですね。学校以外で色々なことについて学べる場があるのはとても良いですね。
「みんまなび」は、以前noteでも書かせていただいた朝日町の公共交通サービスである「ノッカル」の取組の一つである「こどもノッカル」とも連携を始めているということですが、どういった場面で利用していただいているのでしょうか?
朝日町では小学校が2校あり、平日開催の「みんまなび」は主に図書館で開催しているため、図書館から離れた学校区の児童の中で、参加したいけど送り迎えの手段がない場合は、「こどもノッカル」を利用していただいています。
町の広報紙に毎月掲載されている「夢に向かって羽ばたけ!未来の主役たち」に、ある児童が「みんまなびで行ったeスポーツの講座がきっかけで将来eスポーツ選手になりたい。」と書いてあるのを拝見しました。今後、「みんまなび」をきっかけに将来の夢や今後やってみたいことに繋がると良いですね!
ー最後に「みんまなび」について、何かメッセージがあればお願いします。
「みんまなび」は、子供たちの興味関心を広げ、より多くのことを体験してもらう場であり、新たな居場所として今後も多くの子供たちに参加してもらいたいと思っています。
また、みんまなびサポーターとしてコンテンツの提供をしていただける方や運営に携わっていただける方を広く募集しています。朝日町にお住まいでない方で朝日町に興味がある、朝日町に縁がある方も大歓迎です。
「生徒」として、「サポーター」として「みんまなび」に興味のある方は是非ご参加、ご協力いただければと思います。
ーお話を聞かせいただき、ありがとうございました。私自身も運営として携わらせていただいている「みんまなび」。コンテンツを提供していただいている事業者や企業、町民のみなさん。参加してくれる児童がいなければ成り立たない取組だとあらためて感じました。
お話を聞かせていただく中で、「みんまなび」の取組は、「こどもの居場所づくり」という観点で考えると、SDGsの目標「1.貧困をなくそう」「11.住み続けられるまちづくりを」に繋がってくると感じました。
今後、「みんまなび」が新たなこどもの居場所として町に根付いてくれることを楽しみにしております。
▽「みんまなび」についての詳細やお問い合わせはこちらから