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“人に喜んでもらうこと”が原動力に。朝日町の人気アクセサリー作家


国道から細い道に入り、トンネルを抜けた先には緑溢れる自然豊かな風景が広がっている朝日町笹川地区。

笹川から望む山々


そんなのどかな環境で、家族で経営するお菓子づくり工房の一角にあるhand made jewelry ponpon*さんのアトリエに伺ってきました。

hand made jewelry ponpon*
アクセサリー作家 兼 パティシエのmiyuさん


 -とても素敵なアトリエですね!
   まずはじめにアクセサリーのコンセプトがあれば教えてください。

重視しているのは「軽さ」ですね。

わたしは前に買ったかわいいピアスをつけていたら、重さで耳から汁が出てきてしまって。そういった経験があるので、軽くて使い心地よく、且つかわいいアクセサリー作りを意識しています。

あとは包装にもこだわっているかな。
お客様自身で購入をするものだけど「贈り物をもらった気分」になるようなラッピングを心がけています。

開封するのがもったいないほどの
素敵なギフトラッピング


-ちなみにアクセサリーづくりを始めたきっかけはなんだったのしょうか。

母が経営しているシフォンケーキとおやつのお店「ナチュラルスイーツぽんぽん」は手作りにこだわったお店なので、10周年のときになにか手作りのノベルティプレゼントをお客さんにお渡ししたいなと思いまして。

そのとき先着100名様に手作りのレジンアクセサリーをお渡ししたことがきっかけでアクセサリー作りを始めました。

-そのプレゼントが好評だったということですよね。

そうですね。「これは買うレベルだよ!」などのお褒めのお言葉をたくさんいただけたり、とにかくお客様に喜んでいただけたことが嬉しくて販売を始めてみました。そこから今年で4年目になります。

-もともと、ものづくりが好きだったんですか?

小さい頃はおジャ魔女どれみのブレスレットを作るおもちゃでずっと遊んでいたと母からは聞いたんですけど、わたしはよく覚えていないんですよね(笑)。

-おジャ魔女どれみ懐かしい!世代です!

昔から人を喜ばせるのがすごく好きで、誕生日にサプライズでアルバムを作って渡すこととかはよくやっていました。だからやっぱりものづくりは好きなのかな。

-朝日町に残って活動しようと思ったのは、お母さまがお店を経営されていたから、いっしょにやっていきたいと思ったのでしょうか。

そうですね。わたしは製菓学校を卒業しているんですけど、学生の頃はアクセサリー制作の方に行くつもりはまったくなくて。母の店を継ごうと思っていたんです。

母は朝日町出身なんですけど、静岡に一回行っていまして実はUターンなんです。母の都合でこっちに戻ってきたときには、朝日町にお店がほとんど残っていない状態だったんですよね。

どんどん過疎化している町の様子を見た母が「このままじゃダメだ」と一念発起して開店したお店なんです。

そしてわたしが製菓学校を卒業した後、二人で駅ナカの店舗で営業していました。でも2年前コロナが流行りだしたときに店舗は閉めて、現在お菓子は委託販売でのみやっています。

-ちなみに上京をしようと考えたことはなかったですか?

まったくないですね。わたしが中学生のときに母がお店を開いたので、その道以外を考えることがなかったんです。ふつうに継ごうと思っていました。

-いま現在アクセサリーが購入できる場所は主にどこになるのでしょうか。

ネットショップのSTORESさんです。

新作ができ次第、基本的にはその週の土曜日にネットショップにて販売会を行っています。

今回の新作がこちらになります。

ちなみにアクセサリーはいつもここで撮影をしています。
最近ぶどうの木が伸びてきちゃって、あまり部屋に日が入って来ないんですよね(笑)。

ぶどうの木のグリーンカーテン

-グリーンカーテンだ!
CO2削減や夏の節電対策にもなる、まさにSDGsな取り組みですね。

これもSDGsに繋がるんですね!
撮影場所としては光が入って欲しいところですが、夏は直射日光を防げるのでとても助かっています。

ちなみにこれは山ソービニオンという品種のぶどうで、たまに鳥や猿が食べに来ることもありますよ(笑)。


-アクセサリーの中に入っているお花はどちらで仕入れていますか。

押し花の状態で買うこともあれば、朝日町に咲いているお花を押し花にすることもあります。

今は作っていないのですが、朝日町の風物詩「春の四重奏」を手がけているチューリップ農家 チュリスト山崎さんのチューリップを使用したアクセサリーを作っていたこともあります。これが一番はじめに人気がでた作品ですね。

朝日町のチューリップを使用したイヤリング
※現在は廃番

チューリップはすぐに変色してしまうので、着色をしてみたりと試行錯誤を繰り返して出来上がった作品です。


-miyuさんが思う、朝日町のいいところを教えてください。

笹川に住んでいるから余計に思うことかもしれないですけど、やっぱり空気がいいですよね。

静岡に住んでいた頃は、粉じんを排出する工場があったんですよ。
わたしはアレルギーなのか花粉症みたいな症状がひどく出て結構悩まされていたんですけど、こっちに来てからはだいぶ症状が軽くなりました。

-最後に今後取り組んでいきたい目標みたいなものがあれば教えてください。

まだ挑戦したことのないものに取り組んでいきたいです。

そのひとつとして、普段わたしが制作をしている自然豊かな笹川で、アクセサリー作りを楽しんでいただくワークショップを開催予定です。

9/11(日)に笹川のほたる交流館にて開催予定なので、ぜひアクセサリー作りに興味のある方にお越しいただきたいです。

https://peatix.com/event/3335744

 -お話聞かせていただきありがとうございます。笹川の豊かな環境の中で行うワークショップきっと素敵な体験になりますね!楽しみにしております!


handmade jewelry ponpon* 

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(余談)

インタビューを終えて車で帰ろうとしたとき、なんとタイヤをうっかり側溝にハメてしまいました…。「どうしよう」と車のまわりでうろたえていたところに、通りがかったおじいさんがケタケタと笑いながらやって来て、ワイヤーで車を引っ張りあげて助けてくださいました。
そして「オラもやったことあるが!わはは!」と言いながら、颯爽と帰って行きました。

これが朝日町のお互いさま精神「共助」なのだと、強く感銘を受けた筆者。

今後困っている人を見かけた時には、すぐに手を差し伸べられる大人になりたいなと、ひとつ大きな学びを得た一日でありました。

笹川地区のご協力いただいた皆さま。この場を借りて改めて御礼を申し上げます。



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